2025年、新年が明けた。多くの喫煙者が新年の抱負として禁煙を挙げたりする。過去に禁煙を試みたものの失敗したという場合でも今年こそは必ず成功させてみせると誓い、再び挑戦するのである。喫煙者はタバコが健康に有害であることをよく認識しているからだ。
去る1日、韓国の保健福祉部と国立がんセンターが発表した2022年の国家がん登録統計によると、肺がんは韓国で3番目に多く発生するがんであるという。全てのがん発生において11.5%を占めており、肺がん患者の約80%が喫煙者であることから喫煙と肺がんの関連性は明白だといえる。
先月29日(現地時間)イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究チームは、タバコを1本吸うごとに男性は平均寿命が17分、女性は22分短くなると発表した。
また、受動喫煙も危険、大気汚染、アスベストなどの有害物質にさらされる環境や遺伝的要因も肺がんの発症に影響を与える。さらに喫煙歴や家族歴がある場合は、より注意が必要だという。
肺がんは初期症状がほとんどないため、一般的な胸部X線検査でも発見されないことが多い。初期の肺がん患者4人中1人は無症状なのだ。そのため診断が遅れるてしまうことが多く、症状が現れた時にはすでに病気が進行している可能性がある。
国家がん検診事業の対象となる6大がん患者の5年生存率において、肺がん患者の生存率は40.6%と低いと言われている。早期発見時の治療効果は胃がん、乳がん、肺がんの順に高く、早期発見・早期治療ほど効果が大きいのである。
そして、肺がんの主な症状には咳、痰、呼吸困難、体重減少、胸痛などがある。これらの症状が現れた場合はすぐに病院を受診し、また定期的な健康診断も不可欠だ。
代表的な治療法は手術、放射線治療、化学療法などであり、手術は早期肺がんに対して最も効果的な治療法だという。
肺がんの手術方法には、楔状切除術、区域切除術、肺葉切除術、全肺切除術などがある。進行した肺がんや転移がある場合は、化学療法が優先的に行われることが多い。近年では胸腔鏡やロボット支援手術による低侵襲手術が多く行われており、小さな切開で手術を行うため痛みや合併症が少ないといわれている。
韓国の高麗大学安岩病院・心臓血管胸部外科のチョン・ジェホ教授は「肺がんは、早期発見時に最小限の痛みと高い安全性を示す低侵襲手術だけでも生存率を大幅に向上させることができる」とし「定期的な検診が必須となる。特に、喫煙歴や家族歴などのリスク要因がある場合にはCT検査などのスクリーニング検査を通じて早期発見し、積極的に治療を受けるべきだ」と強調した。
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